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戎橋政造の裏日記2

戎橋政造の裏日記2です。 だらだらです。

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あれから1年ぐらい経ちました

ごぶさたしております、戎橋でございます。
昨日かな?ここのパスをやっと思い出しまして、管理画面に入ることができました。

あれから1年ぐらい経ちましたよ〜。
入院中の報告はこちら


リンクの日記を書いた後色々記憶のない時の話を聞いて、大変だったんだろうなぁと思いました。よく人から「大変でしたね」と言ってもらえるんですが、実際大変だったのは看病してくれた風鈴ちゃんやウチノコ、見舞いに来てくれた人とか大阪から来てくれた家族、ツイッターなんかで励ましメッセージくれた人とか医者の先生達ですものね。僕はただ寝てただけだしw

こんな喜楽な僕でもさすがに目覚めた時の絶望感はハンパなく、目と口が少し動くだけで他は自分で動かせない、喉と肺の組織が腐ってたので取ったとか、喉の神経がやられてるので運動できないから二度と仕事はできないとか、機械を通さないと自分の声で話せないとか。強制的に鼻から流し込まれる栄養とパイプでの排泄、喉から送り込まれる乾いた酸素のせいで固まった痰でまた窒息しかけたり。円形脱毛4カ所できて、話を聞いてくれる心療内科の先生にも声が出ないのでコミュニケーションがとれず、ストレスたまるばかり。もうダメなのかなぁと毎日思ってたりしてました。

ICUに居るとき、自呼吸する筋肉が無いからほっとくと息してなかったのね。それをモニタリングされてて「息してくださいねー」と何度も声かけられて、このままじゃ死んじゃうんじゃないかと不安になって(あとでそんなことないことがわかるのだけど)腕を動かす運動と呼吸する訓練を自分で始めて、腕動かしすぎて心臓に入ってる管が刺さってるとこが血まみれになって止められたりしました。

それでもICUで初めて歩いた時、ICU出て重病人管理病室でちょっと自由になって絵を描いてみようと試した時、ちょっとずつ良くなってるのが判ったらうれしくてね。水飲む訓練も実は喉が動かないから気管に入りやすく、むせて痛かったんだけど、一日も早く肉が食いたくてw


まだ鼻チューブで栄養取ってた時、喉のカニューレがバージョンアップしたんだけど、それに変えたらいままで無かった嗅覚がいきなり蘇って、栄養剤のニオイがわかったの。マロンフレーバーだよって言われてたけどそれまではわからなくて。そしたらもういろんな食べ物の匂いが恋しくて、バニラエッセンスとかチョコレートとか買って来てもらって匂いを味わう日が続きました。一度チョコレートをこっそりかじった事があるんだけど、喉に流れ込まずに死ぬほどむせましたwまだ水も飲めなかったのにw

ICUで体験したんだけど、止まった空気の中にいるとパニックになるのね。落ち着かなくなってジワジワ気持ち悪くなって、冷や汗出て来て叫びたいケド声出ないし。なので小型の扇風機買って来てもらったり(コンセントの機器は使えないので電池の)ビニール袋に氷水を入れてもらって、それを一日中頭や首に当ててたり。ライナスの毛布って呼んでたんだけど、ある日それを鼻の上に当てたのね。で、苦しくなる・・・かなと思ったら全然苦しくないの。全く鼻を塞いでるのに。その時鼻呼吸を全然してないことに気付きました。あ、口でもね。喉のパイプから全部の呼吸をしてたようです。誰も教えてくれないんだもの。

声も無事出るようになって、そのあと一般病棟に移るんだけど、その時にはもう毎朝病院内にあるコンビニに行ってカラアゲ買ってクローゼットに隠したりしてました。それからチューブが外れてお粥食になるんだけど、その頃にはもうマカロニサラダを毎日タッパーいっぱいに食べちゃってたし。コンビニでどん兵衛喰ったり。どうやら僕がいないとき、付き添いの風鈴ちゃんに看護師が「XXさんどんどん太ってるんですけど、どうなってるんですか?」と聞いてたそうです。言えないわ!

ベッドサイドにテレビが乗ったキャビネットがあって、そこの引き出しに食べ物隠してて、夜8時ぐらいにドアを背にしてベッドに座ってムシャリムシャリやってたら、きっと怪しんでる看護師が抜き打ちで見回りに来るのよ。モグモグごまかしながら相手していました。ばれてたろうなぁ。

「食べるという字は、人を良くすると書く」いい言葉だわぁ♪

そして毎日なんでもいいからラクガキ。スケッチブックが見つかったらマズイので、エロは抜きでラクガキ。

いろいろあって12/8、98日の入院生活にピリオドを打ったのであります。退院してからはすぐ仕事、と思ってたのですがたった3ヶ月でも寝たきりだと背筋腹筋が無くなってて、長く椅子に座ってるのが困難でちょっと机に向かったらしばらく休憩、となんと怠惰な生活を送ってたのでしょうw階段は一段ずつしか降りられないし、リビングに降りて床に座ると立ち上がるのにいろんな物に掴まって10分ぐらいかかるとか、入院中のリハビリでやってなかった事が全部苦労しました。

自宅で正月を迎え、誕生日を迎え。

そのあとも通院していたのですが、それも今年の6月で終了、医者からもお墨付きをもらって来ました。完全回復・・・でしょうね多分。首の可動範囲が狭くなったのとか、きっとそのせいでバランスとれなくてよろけたり、下りの階段とかは怖いですが、まぁその程度の後遺症で済んでよかったと思っています。これもそのうちなんとかなるでしょ。

もう今は入院前と変わらない生活してます。仕事も今やってる分から毎月連載復活です。遅れを取り返さなきゃ。まくるわよ!
  1. 2012/08/30(木) 02:13:04|
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